朝に僕はダンマ・ハウスに併設されているイングリッシュ・スクール前の土地に石を積んで土留めにする作業をし、その後、裏山のトレイルに出掛けた。両側が土レンガでできている塀に囲まれた細い道を行く。しばらく進むと木陰に一列に並んだチョルテンが立っている。静かな朝で風は凪ている。耳を澄ませると聞こえるのは鳥の声だけだ。今日はトレイルにはとてもよい日だと思う。暑くもなく寒くもなく、そして空は晴れ渡り、ほんの少し春の香りがする。チョルテンたちの横を通りすぎると人と動物が行き交う際にできた跡がヒマラヤの山肌に続く。その跡をたどりつつ、徐々に高度を上げていく。一年通して乾燥しているラダックでは山々ももちろん例外ではなく、そのさらさらな山肌は時に旅人たちの足を止める。たとえヒマラヤの中では低い山でも、高度三千メートルを越えるこのラダックでは,酸素量が地上の2/3ほどになるので、疲れはすぐにやって来る。
4.ストク・トレイル
朝に僕はダンマ・ハウスに併設されているイングリッシュ・スクール前の土地に石を積んで土留めにする作業をし、その後、裏山のトレイルに出掛けた。両側が土レンガでできている塀に囲まれた細い道を行く。しばらく進むと木陰に一列に並んだチョルテンが立っている。静かな朝で風は凪ている。耳を澄ませると聞こえるのは鳥の声だけだ。今日はトレイルにはとてもよい日だと思う。暑くもなく寒くもなく、そして空は晴れ渡り、ほんの少し春の香りがする。チョルテンたちの横を通りすぎると人と動物が行き交う際にできた跡がヒマラヤの山肌に続く。その跡をたどりつつ、徐々に高度を上げていく。一年通して乾燥しているラダックでは山々ももちろん例外ではなく、そのさらさらな山肌は時に旅人たちの足を止める。たとえヒマラヤの中では低い山でも、高度三千メートルを越えるこのラダックでは,酸素量が地上の2/3ほどになるので、疲れはすぐにやって来る。